マレーシアで海外からパソコンを購入する場合SIRIM Permitが必要!手続は意外と簡単
気軽な気持ちで Amazon.com から購入したパソコン。海外から輸入となる場合にはSIRIM Permitが必要になるらしく、面倒ながらも何とか乗り越えることができました。起こったことや行った手続を紹介します。
目次
マレーシアでは普通のWindows PCやMacを買う程度であればモールやLazadaで問題なく購入できます。しかし、少しマニアックなものを買おうとすると海外から購入しなくてはならなくなります。また、そもそも国内だとPCが高いということもあり、アメリカのamazonで購入することにしました。 買ったのは300USD程度の小型のChromeBook。日頃の作業はすべてMacですが、外出先で預けなくてはならないことが多く、無くなっても良いPCということでこれを選びました。 送料もamazonだ50USD程度で日本に送るのと変わらないような金額感です。
しかし、実際に仕入れてみるとまさかの事態になりました。。今後 PC を海外から買おうとしている人向けに記事にしておこうと思います。
事前に調べていたこと
パソコンなどの電化製品はリチウムイオン電池が使用されているため、輸入する場合には色々と面倒なことが起こるかも、というのはすぐに考え付きます。そのため、ネットで事前に下調べをして購入に臨みました。
禁制品
まず、禁制品でないかどうかが重要です。これは郵便局のページで調べられます。PCはここにないので大丈夫ですね1。
関税
つぎに下手すると本体よりも高くなる関税の確認です。マレーシアの場合、パソコン類の輸入に関税はかかりません2。現在消費税(GST)も廃止されたため特にかかる費用はなさそうです。
おお、余裕だ!このときはそう思ってウキウキしながらポチりました。 ちなみに、日本で買うと45,000円程度するため、日本経由で買うよりも安く済む米国amazonで最終的に購入しました。
DHLからメールがきた
マレーシアの通関で宅配業者のDHLから SIRIM Permit を取得して連絡してね、とのメールがきました。 あ、やってしまった。。このときはものすごい面倒なことになると思い、受取れないこともあり得ると思いました。 SIRIM Permitで調べても日本語どころか英語でもなかなか情報が出てきません。公式のページを見てもいまいち分からない。このあたりが絶望感のmaxだったと思います。
素直に問い合わせてみた
結局調べてもよく分からなかったのと電話で問い合わせても分かる気がしなかったので、駄目元で書いてあったメールアドレスに下記のように連絡してみました。
Dear Sir/Madam,
I'm a man who lives in kuala lumpur and I've ordered a following laptop
from Amazon.com, U.S. a few days ago.
<amazon url of purchased product>
Then I got a mail from DHL and they said I need to get a SIRIM permit,
then in order to get it, I should contact to e-permit team.
Attached files are the files that DHL sent to me.
Would you kindly tell me how to get SIRIM permit?
意外とすぐに返事がきた
翌日にはサンプルフォームとともに詳細なメールが送られてきました。あまりにもまともな対応で少し驚きました。
Hi Sir / Madam,
According to your email, your product is required Import Permit and Special Approval (Personal).
Refer to the attachment for the application form and sample to fill up application form.
Please walk in or email to SIRIM QAS INTERNATIONAL SDN BHD to submit your application & payment to get the permit.
Submit the application to SIRIM QAS INTERNATIONAL SDN BHD.
Our address as per below :-
SIRIM QAS INTERNATIONAL SDN. BHD.
No.1 , Persiaran Dato Menteri ,
Seksyen 2, PO Box 7035,
40700 Shah Alam , Selangor.
Attn : BLOCK 25 – Ground Floor
* direct to counter & press button C or button D
Kindly, please fill up the application form and bring together with supporting document upon submission such as :-
1) Application form
2) Technical specification (product brochure)
3) Copy of invoice (if relevant)
4) Copy I/C or passport for personal application
5) Payment
6) Supporting document from forwarding agent /Pos Laju / Fedex / etc.
7) This copy email for counter staff SIRIM reference
Note: 1 model, 1 application form.
Estimated fees (quotation) :-
Import Permit : RM 101.50 (1 Application)
Model : ASUS CHROMEBOOK FLIP (Qty:1)
*Fees not included testing.
Your application will be accepted with 2 option either:
1. Walk into Sirim with application form and payment
2. By email with scan copy of application form and transaction of payment.
*Please email to our team at [email protected]
FYI application will be process such as below time frame:
· 24 hours by walk-in customer
· 2-3 working days via email
(except by single transaction with amount RM101.50 each will be process within 24 hours)
Payment can be made by : cash / credit card / cheque
Payment payable to : SIRIM QAS INTERNATIONAL SDN. BHD.
Note:
Please be informed to submit the product for evaluation with importation/declaration document endorsed by KDRM/Pos Malaysia
within 14 (fourteen) working days from the date of importation/ declaration document or Notice of Special Approval Application date.
Below is our account no:
記入しなくてはならない書類は実質的には Application Form(PDF 2ファイル/計4ページ)のみでした。サンプルがついているのでそれと同じように PDF に記入するのみです。「Technical specification (product brochure)」についてはカタログ(PDF)があるような商品であればそれで問題ないと思いますが、私が購入した商品はカタログが公式サイトに見当たらなかったため、仕様が書かれたページを印刷(PDF化)して送りました。結果的にはこれで問題ありませんでした。
代金を支払って書類を返送する
クレジットカードでの支払いは現地で手続する場合のみでした。かなり遠いところにあるので振込で対応することにしました。
現金振込の場合、最小単位が 10RM であったため、110RM を振り込んで振込み用紙を写真に撮って、他の書類とともに添付して返送しました。
SIRIM Permit がきた!
その翌日、メールに PDF が添付されてきました。この PDF が SIRIM Permit です。右上に「Certificate of Approval」と記載されており、承認されたことが分かります。この PDF を一番はじめの DHL に転送して終了です。
パソコンが到着!
DHL に転送してその翌日には商品が到着しました。結局、3営業日ですべて完結しました。手続が遅いと評判のマレーシアにしてはかなり早く、驚きました。
ちなみに、なぜか5台も届いた
届いた箱が大きかったためなぜだろうと思っていたらなぜか5台も同じ PC が入っていました。。小さい PC のため、メーカーから送られてきた1箱を1台と勘違いしてしまったようです。
返送をしようと手続をしてみると、ラベルを印刷して勝手に送り返してこい、最大で 20USD までは送料返金してやるという無茶な条件が提示されました。
いくら何でも送料ぐらいは全額負担してくれないとやってられないと思い、Amazonに連絡したら海外からだと結局配送費等々の方が高いから全部あげるとのこと。まさかのPC5台をゲットしてしまいました。嬉しいような面倒くさいような。でも結果的には良い経験になりました。
- ちなみに、記事を書いていて気付きましたが、「電気機器」の欄に「電気機器及びその部分品は、電気通信局の輸入許可書が添付されている場合に限り許される」とまさに SIRIM Permit の内容が示唆されていますね。。同じ電気機器でもロボット掃除機を Geekbuying で香港倉庫経由で購入したのですが、そのときには許可書の提示は求められなかったのでいまいち運用がよく分かりません。 ↩
- 実行関税率表(2018年4月1日版)に基づく。小型のラップトップは、8471.30-000 の「携帯用の自動データ処理機械(重量が10キログラム以下で、少なくとも中央処理装置、キーボード及びディスプレイから成るものに限る。)」に該当するものと思われます。ただ、これに限らず、項番8471全部がマレーシアでは無税のため、厳密なあてはめは問題になりません。 ↩
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