クアラルンプールと東京での夫婦二人分の生活費を比較する

税金を抑制するためにラブアン法人を作ってマレーシアに移住しても生活費が高くなってしまっては元も子もありません。クアラルンプールと東京の生活ではどの程度生活費の違いがあるのか、私の例を提示したいと思います。子供がいない外食中心の夫婦には参考になるのではないかと思います。

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目次

クアラルンプールに移住して3ヶ月以上が経過し、だいぶ生活スタイルも固まってきました。クアラルンプールでの生活は安いと言われたり、日本に近い生活スタイルをすると日本より高いと言われたり、いまいち安定しない部分があります。

もちろん、生活スタイルによって変わるのは当然なので、ひとつのサンプルとして自分の生活費の変化を提示してみようと思います。

現在の生活スタイル

節約をしている感覚はありません。ただ、贅沢も大してしません。ストレスがほぼ全くないため、自分にご褒美感覚での比較的高めの食事やマッサージ等もほとんど行かなくなりました。

夫婦二人で、朝ご飯以外はすべて外食です。ローカルフードはあまり食べず、フードコートで中華、日本食、韓国料理、イタリアンなど、あまり日本で食べている感覚と変わらないような店で食べることがほとんどです。特に日本のあれが食べたい、これが食べたいというような海外ではよくある症状も出ないので、食事にはそれなりに満足しているのだと思います。

お酒は家では飲みません。タバコも吸いません。こちらは酒代は特に高いため、毎日飲むような人は要注意です。

車やバイクは所有していません。MRT至近のコンドミニアムに居住しているため、車の必要性は感じておらず、買い物は徒歩か宅配、中距離の移動はもっぱらGrabです。MRTは本数も多く、移動も早く、しかも空いていると東京の電車と比較すると天国のような乗り物です。混んでいるのが嫌で東京では電車を極力避けた生活をしていましたが、こちらではMRTをほぼ毎日利用しています。

IT関係の仕事のため、家で仕事をして、夕方前にはほぼ毎日趣味の活動に出かけて、その日の気分でショッピングモールで適当にご飯を食べて、コンドミニアムのジムで毎晩走って寝るという生活です。

薬や日用品を中心に、必要なものは日本から送ってもらったり、出張や一時帰国の際に調達することが多いです。衣服や小物はユニクロ・無印・ダイソーがこちらにもいっぱいあるのであまり日本と変わらない感覚・金額で調達できます。

東京での生活スタイル

現在の生活とほぼ変わりませんが、二人で1万円を超えるような食事も週に1度はしていたため、現在よりも贅沢はしていたかもしれません。

夫婦二人で、朝は自宅、昼食はすべて外食、夜は2/3程度が外食でした。いわゆるファミレスやチェーン店など、夜まで営業しているお店での食事がほとんどでした。

車とバイクを所有しており、仕事以外の移動はほぼすべて車かバイクでした。仕事にも天気が悪くない日は自転車です。満員電車や人の多いところは大嫌い。買い物は車かバイクで近くのスーパー等に行っていました。節約は面倒だったので、コンビニやスーパーのように無駄遣いをしてもたかがしれているようなところでは値札を見ずに買っていました。

日常の消耗品以外の買い物はほぼすべてAmazonでした。

1ヶ月の費用の比較

簡略化のため、1RM=28円として計算します。日用品費、被服費や交際費、保険料などは日本と特に変わりないので入れません。

住宅関係費

現在のコンドミニアムは60m2程度のため、数値上は少し狭めです。ただ、荷物がほぼないので狭いと感じたことはありません。家具もあるのは大きく、初期費用はすこぶる安く済みます。

ジム通いをしている人であれば、KLのコンドミニアムにはまず間違いなくジムがあるので、さらにお得感が出てくると思います。

KL東京備考
家賃61,600円140,000円東京は持家のため、ローンと管理費等の合計金額
駐車場代0円14,000円KLは家賃に1台分込み
電気代7,000円10,000円KLはエアコン2台を24時間稼働
ガス代0円3,500円KLはオール電化
水道代560円2,500円両方シャワー中心
インターネット代4,760円0円東京は管理費に込み
合計73,920円174,760円約57%ダウン

食費

朝食はシリアルとフルーツです。日本でもマレーシアでも変わりません。日本ではベーコンかソーセージと卵をあわせて食べていましたが、こちらで売っている豚肉と卵は美味しくないため、自然と食べなくなりました。

昼食は、日本では定食屋かコンビニが多かったです。KLではもっぱらチキンライスかお粥の率がとても高いように思います。脂っこくなく、薄味のため、毎日食べても飽きません。

KL東京備考
朝食7,560円15,000円満足度は日本の方が高い
昼食16,800円45,000円満足度は大して変わらず
夕食67,200円150,000円日本の方が美味しいがKLも十分満足
合計91,560円210,000円約56%ダウン

通信費

SIMはスマホが2台、タブレットが1台の計3枚あります。日本の携帯電話は通話のみにして着信だけできるようにしています。

KL東京備考
携帯代2,240円12,000円速度は日本と遜色なし
通話料1,500円0円日本のカード会社等への電話がメイン
合計3,740円12,000円約68%ダウン

移動交通費

現在は公共交通機関メインですが、日本では車とバイクがあったので維持費がかなりかかっていました。

KL東京備考
車両維持費0円45,000円保険・車検・ガソリン代などの月割り額
電車・バス代5,600円0円
タクシー代6,720円0円MRT以外の移動はほぼすべてGrab
合計12,320円45,000円約72%ダウン

合計

KLでは181,540円、東京では441,760円と約60%のダウンです。思ったよりも落ちていて驚きました。。趣味に結構お金をかけますが、KLでは毎月30万円強で生活できているように思います。

日本と同じような生活をしても節約効果は大きい

私たちのように外食中心の生活をしている人は特に節約効果は高いと思います。あまりクアラルンプールから大きく出ない場合にはGrabが本当に安く便利です。駐車場を探す手間もなく、また、周りの荒い運転で気疲れすることもありません。

子供がいる場合には学校の問題を含め、色々と考えることが多く大変だと思います。ただ、一人暮らしであったり夫婦だけであったりする場合にはあまり問題なくこちらで生活できるのではないかと思います。

日本の仕事をラブアン法人に移管させることができれば税金も3%以内にできるため、手取りは多くなるのに生活費の支出も少なくなるという素晴らしい状況になります。

マレーシアへの移住を考える場合の参考になれば幸いです。