ラブアン法人は買える?Ready-made companyとは何か

ラブアン法人は自分で設立するだけでなく、株式を譲り受けることで実質的に「買う」こともできます。設立する代わりに会社を買うメリットはあるのでしょうか。

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ラブアン法人を設立しようと探していると、おそらく Ready-made company というものを見つけるかと思います。

これはすでにできた会社を買うというものです。使用するメリットがあるのか、私も一番はじめに気になって相談したのでその回答を紹介したいと思います。

結論:通常は買う必要はない

理由は普通に設立するより高いからです。すごい安い金額で売っていることもありますが、通常は設立費用よりもかなり高いようです。

また、銀行口座は新規で開設する必要があるようです。そのため、結局はすぐに取引ができるわけではありません。

私が相談したところでは、口座開設や就労ビザの取得については特に手続的な差はないものの、手数料(Fee)は新規よりも Ready-made の方がだいぶ高く設定されている、とのことでした。

そのため、事業的に問題がなく、人物的にも問題がない(犯罪歴がない等の社会的な面)ようであれば新規で設立するのが無難であるようです。

たしかに譲渡手続も必要になりますし、銀行に経営権が変わった理由なども説明しなければならないことを考えると新たに作る方が簡単なのは間違いなさそうです。

では、なぜ売っているのか?

設立支援等も行っているマレーシアの会計事務所のサイトでは「すぐにビジネスを開始できること」が第一に挙げられています。また、新規設立の手続を避けることができることもメリットとして挙げられています。

ただ、結局は銀行口座がないであろうことを考えると実際上はメリットがなさそうです。もしかしたら銀行口座付きの会社もあるのかもしれませんが、本当にその口座を使って良いものかは悩ましいはずです。犯罪関連に使用されていたことが発覚したり、勝手に資金を転送されたりしたら目も当てられません。

そういう意味ではリスクを背負う可能性もあるため、信頼できる人から会社を譲り受けるような場合を除き、会社を買うのは避けた方が良いのではないかと思います。