ラブアン法人+クアラルンプールでの日常生活は日本より快適かもしれない

海外生活をしているとやっぱり日本が良い、と思うこともありますが、日本よりも良いと思うことも少なくありません。クアラルンプールでの生活は総合的にみると現在は日本よりも過ごしやすく、また利便性や金銭的な面を中心にメリットを感じています。何が良いのか、少しでも伝えられればと思います。

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目次

日本でしている仕事をラブアン法人に引き継いでいるため、請求関係以外は特に変化はありませんが、想像していたより快適な生活ができており驚いています。

当初の懸念と現実はどうなっているかを書いてみたいと思います。

前提:人混みが嫌い、買い物は面倒、食事は日本と同じようなものが食べたい

海外に出るまでは山手線の駅から自転車で通えるような距離のところに住んでいました。駅前は人が多くて嫌だから。電車も混んでいる路線に乗りたくなかったからです。

買い物はもっぱら車で駐車場付きの大型店を使っていました。ただ、飲み物や保存が効くものはすべてAmazonで購入していました。Amazonなしの生活は考えられないくらい Amazon に依存していました。

夜はほぼ外食の生活。人混みが嫌いなので可能な限り車で行けるところを選んでいました。

Amazonはなくても全く問題ない

マレーシア にはAmazonがありません。LazadaやShopeeという通販サイトはありますが、楽天やヤフーショッピングと同じような位置付けのため、家電などの購入には向いてますが日用品には向いていません。何よりもいつ来るのか分からないのがつらい。宅配ボックスもほぼ間違いなくありません。

ただ、日用品はスーパーの買い物代行が普及しているため、すぐに欲しい物や生鮮食品以外のために買い物に出る必要がなくなりました。時間も1時間単位で指定できるため利用しやすいです。手数料もRM3-6(80-160円程度)と格安です。コンドミニアムの下にでもない限り、どう考えても買ってきてもらう方が得です。

日用品以外はそこまで急ぎのものはないため、LazadaやShopeeでも問題を感じません。いま思うとAmazonで何を買っていたのかと思ってしまうほどです。

Kindle本の購入はVPNなしでもできるため、特に漫画などはタイムラグもストレスもなく楽しめます。

食事は住む場所を選べば日本と変わらない

旅行であればエキゾチックな料理も楽しみの一つですが毎日となるとさすがにつらい。

比較的新しいモールの近くに住めば料理の選択肢は一気に広がります。私の場合、ほぼ毎日、主にフードコートで日本食(焼き鳥、そば、うどん、カツ丼、焼肉、ラーメン)、中華(鼎泰豊など。点心中心)、ハンバーガーを食べています。高いとはいえやはり日本よりは安いです。日本にいるときは夫婦で5,000円から10,000円ぐらいが夕食の相場でしたが、同じ感覚で食べてもRM50-120(1500円から3000円程)ぐらいです。割安感はかなりあります。味も日本の居酒屋チェーン程度には美味しいので、舌の肥えた高級志向な人以外は十分受け入れられるのではないかと思います。

良い物を食べたいときは高級レストランに行けば日本の高級店と同じレベルのものが食べられます。そういう意味で食の面で日本に帰りたいと思うことはほぼありません。

トラジの焼肉
高級店ではありませんが、焼肉などは日本と同じだけのお金を払えば十分に美味しい焼肉が楽しめます。
トラジの焼肉
ユッケも美味しい。ちなみに、和牛を頼むと日本の高級店以上の価格になります。

また、10kmぐらいまでのところはGrabでRM15(400円程度)も出せば行けるため、ちょっと遠いレストランでも、日本で言えば2人分の電車代程度でドアtoドアのタクシー移動が可能です。駐車場に入れる手間もなく、マレーシア の荒い運転に精神をすり減らすこともなく移動できるのは本当に楽チンです。アプリ側で行き先を完全指定できるのでコミュニケーションも最低限で大丈夫ですし、ぼったくりの心配もありません。

食べ物の宅配が便利

foodpandaを中心にデリバリーの選択肢はかなり豊富です。日本のようにピザ、寿司、そば、うどんに限られることもありません。どうしても移動時間の分、作りたてよりも味は落ちますが外に出たくない時などは便利です。

概ね1時間ほどで届きますし配達料もかからないところがほとんどです。

MRTは本数も多く空いている。しかも速い。

できたばかりのMRTは時間通りにきますし、日中は5-6分に1本は来るためとても便利です。特に中心部に行くときは渋滞もないため、到着時間が読めます。

また、車両が6両あるため、他の電車と比べても圧倒的に空いています。座れないことが稀であるくらいで日本の満員電車のような状態を見たことはありません。ブキッビンタンに行く時には間違いなく最適な交通手段だと思います。

ちなみに、MRT以外の電車はいつでも混んでます。しかもホームは暑いところが多いため、個人的にはMRT以外はまったく乗る気になりません。MRTで近くまで行って、あとはGrabで最後の部分だけ移動するようにすればほぼ料金も変わらず、快適性も犠牲にしないで済みます。

MRTの中
日中でも驚くほど空いています。朝でも座れる程度には空いています。
MRTプラットフォーム
半屋外ですが、天井のファンのおかげで暑さはほとんど感じません。

コンドミニアムにジムがあるのは便利

日本人にはあまり人気がないようですが、ジムがコンドミニアム内にあるのは本当に便利で最高です。スポーツウェアのまま出て、運動したら家ですぐにシャワーが浴びられます。これでお金がかからないのは最高にありがたい。

外は歩道も不十分で歩くのには向いていませんがその分室内での運動が捗ります。

支出は日本の半分以下になった

日本でもクアラルンプール でもほぼすべての買い物をクレジットカードで払うようにしています。請求額が日本にいた時の半分近くになりました。

家賃も半分以下、通信費や光熱費も半分以下です。月30万円程度の支出でほぼ不自由のない生活が送れます。

個人で働いている人で外食中心、家にいることが多いという人には生活の快適さの上でもこの生活はオススメです。支出も減って収入には税金もほとんどかからないため、日本にいた時と比べてもお金の貯まり方は段違いです。

もちろんマレーシアは成長中のためいつまでもこういう生活はできないとは思いますが、まだ5年ぐらいは同じような感覚で暮らせると思います。移住先としてではなく、出稼ぎ感覚でこちらで快適に暮らしつつ将来の貯金をつくるという選択もアリだと個人的には思っています。